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経口中絶薬について

薬剤による中絶スケジュール

⓪:診察をして、現在何週か、使用する日程を決める。
①:入院の2日前に院内で子宮の出口を広げる薬を1錠飲む。
②:入院し、子宮内から内容物を排出させる薬を使用。
③:②の使用から24時間以内に排出されれば診察後に退院。
④:排出されないもしくは排出が不十分な場合はそのまま日帰り手術。
⑤:1週間後くらいに診察して終了。

※診察なしでの日程や方法の決定はできず、②以降の入院は必須です。

~薬剤による中絶のスケジュール例~

火曜日の9時に院内で子宮の出口を広げる薬(①)を飲んで帰宅。
木曜日の9時に入院し内容物を排出させる薬(②)を使用。
24時間以内に排出されれば診察して帰宅(③)
排出されなければ入院を継続し金曜日に手術(④)し、同日帰宅。
1週間後に診察(⑤)。

方法の比較 ~手術?飲み薬?~

  手術による中絶 経口薬剤による中絶
メリット ・ほぼ確実に半日で完結できる
・妊娠12週までは日帰りで対応できる
・手術をせずに排出させれる
デメリット ・やはり手術は怖い
・ごく稀に子宮穿孔など手術、麻酔に伴う合併症がある
・妊娠9週以降はできない
・事前の内服から排出まで3日かかる
・排出されないと結局手術が必要
・排出までずっと痛みや出血がある
向いている人 ・上のお子さんがいたり、時間に制約が多い人 ・若年など手術に対する恐怖が耐えがたい人
・膣が異常に狭く手術が難しい人
共通 ・痛み、出血、吐き気はどちらもあり、どちらが楽はない
・手術は手術材料費が、薬剤は薬剤費がかかるため同額
(薬剤で排出されず、結局手術を行った場合は上乗せで高くなる)

金額

手術による中絶(MVA法) 12万8千円~
経口薬剤による中絶
(1泊2日入院費こみ)
12万8千円~

 

担当医師より一言

経口中絶薬は24時間対応でかつ入院での対応が日本では必要になります。しかし、現在中絶を行っている施設は分娩を行っていないことが多いため24時間対応できず、経口中絶薬は使用できない施設が多いです。
当院では経口中絶薬の対応も可能ですし、排出されず手術になっても最も安全といわれる手動吸引法(MVA法)も行える数少ない施設ですので安心して相談してください。

ただし、経口中絶薬は院内滞在時間が非常に長く、排出されなければ手術が必要で、いつ排出されるかわからない中、出血や下腹部痛、吐き気が長時間出る可能性があり決して手術に比べて楽というわけではありません。
海外では経口中絶薬ができても結局手術での対応を希望される国もたくさんあります。
メリット、デメリットを理解した上で方法を相談しましょう。

電話で「経口中絶薬できますか?」などの問い合わせを多くいただきますが、現在が何週なのか超音波検査でしかわかりません(最終月経からはズレが大きいため)。診察が方針の決定には受診が必須なのでまずは方法決定のために受診して相談してください。

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