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人工妊娠中絶

0.  まず初めに

望まない妊娠は誰にでも起こる可能性があります。

どんなに避妊をしても妊娠率は0%ではないからです。

中絶は「痛み、吐き気が怖い」「金額がいくらかかるかわからない」「色々聞かれるんじゃないか」等など心配は尽きないでしょう。

しかし、皆さんの悩みは中絶を選択した人が誰しもが悩んでいることであり、当院はそういった悩みに対し最善のサポートをします。

言いたくないことは言わなくていいので、自分を責めることなく心配・不安を伝えてください。

それが安全で質の高い中絶にも繋がります。

 

当院の中絶ポイントまとめ

  • Point1 手術方法 体に優しく、痛みが少ないMVA法
  • Point2 麻酔 痛みと吐き気が少ない最先端の麻酔
  • Point3 入院時間 最短3時間の短時間入院
  • Point4 料金 「質の高い中絶」を適正料金で
  • Point5 経口中絶薬 岐阜県で数少ない対応施設
  • Point6 中期中絶 12週以降の中絶は実質自己負担金0円
  • 中絶のよくある質問
  • 中絶完全ガイド~中絶の正しい知識とクリニック選び~

1.人工妊娠中絶(13週6日まで)

 昭和の時代から中絶と向き合い研究してきた当院は、岐阜県中の中絶を実施していない総合病院・クリニックからも多くの紹介が集まり、年間400件以上、過去累計10,000件以上の手術をMVA法で行う全国屈指の豊富な実績と信頼があります。

土曜のみならず日曜日の手術も対応し、12週からは1泊2日以上の入院期間が必要な施設が多い中、当院は13週6日までは日帰りでの中絶が可能です。

また、麻酔も得意としており、通常のクリニックで行う静脈麻酔に加え、世界基準の傍子宮頸管ブロック麻酔を併用し、痛みを最も抑え、吐き気の軽減ができる麻酔が可能です。

昭和の時代から現在まで、安全な中絶のプロフェッショナルとして日々知識と技術をアップデートしてきたため、全ての中絶時期・方法に対応可能で「質の高い中絶」を提供します。

Point1中絶方法は?安全、清潔な手動真空吸引法(MVA)

MVA法イメージ

昔は掻爬術といって子宮内を金属の器具で掻いて摘出する手術が主流でしたが、子宮穿孔リスクや子宮内癒着などによる次回妊娠への影響から吸引法が推奨されました。※1

吸引法には手動式(MVA)と電動式の2種類があり、日本では電動式吸引法が主流ですが、WHOの推奨する吸引法は手動式吸引法(MVA法)です。他院のHPで吸引法と記載があってもMVA法とは限りませんので注意してください。当院では安全で一人一人使い捨てで清潔なMVA法で行います。

 

MVA法の説明はこちら

 

※1 2012年WHOの安全な中絶の勧告より

手術方法の比較
  そうは術 電動吸引法 手動吸引法
(MVA法)
方法 鉄の器具で子宮内を
ゴリゴリかき出す
鉄の器具を子宮内に
挿入して吸い出す。
柔らかいプラスチック管を
子宮内に挿入し吸い出す。
子宮穿孔
リスク
あり あり 少ない
衛生面
静音性 ×
推奨度
(WHO)
×

Point2麻酔方法は?世界基準の痛みが少ない麻酔方法

日本ではほとんどの施設が静脈麻酔(全身麻酔)のみですが、WHOが推奨する適切な痛みを抑える方法は傍子宮頸管ブロックか、それに静脈麻酔等を併用する方法です。傍子宮頸管ブロックは静脈麻酔より手間がかかり難易度の高い麻酔のため、日本でもできる施設はほんのわずかです。手術の痛みは「中絶の不安第1位」でもあるため、手術方法だけでなく麻酔方法も世界基準の方法を採用しています。少なくとも静脈麻酔のみの麻酔は寝ているだけで痛みを抑えていないため途中で痛みで目が覚めることも多々あります。静脈麻酔のみの麻酔は推奨せず、眠りたい方は静脈麻酔と傍子宮頸管ブロックの併用がベストです。

 

麻酔の詳細はこちら

 

  多くの施設 当院の推奨
  静脈麻酔のみ 傍頸管ブロック+静脈麻酔 傍頸管ブロックのみ
痛み
吐き気、ふらつき
意識 なし なし あり
帰宅時間 遅い 遅い 早い
呼吸抑制のリスク
WHO推奨度 推奨しない 推奨 推奨

Point3入院時間は?全国でも稀な3時間の短時間入院

当院の大きな特徴の一つが入院時間の短さで、12週までは全ての患者さんは11時入院でOKです。
入院から退院までは3時間が目安です。※3 
安全性を確保しつつもこれほど短い入院時間は全国でも稀です。

ご本人の予定や上のお子さんの都合などから丸一日を中絶入院だけに費やせない方は多く、加えて長時間の入院は精神的にも非常につらいものです。

当院は無駄な待機時間や処置は極力省略し、希望される方は11時に入院し14時頃に退院が可能です。※3 
また、他院では12週を超えると入院期間は2日以上になりますが、当院では13週6日までは日帰り入院が可能です。

短時間入院の希望は我がままでもなんでもないので是非相談してください。

  他院のパターン 当院
入院時間 9時 11時 ※3 
退院時間 15時前後 14時 ※3 
入院時間 6~7時間 3時間
日帰り入院 11週まで 13週まで

 

実際の受診の流れはこちら

 

※3 静脈麻酔を併用した場合は退院時間が1~2時間ほど延長します。12週~13週6日までは9時入院になります。日曜日は9時入院になることがあります。

Point4中絶料金は?質の高い中絶を適正価格で

 近年、分娩数の減少や診療報酬の減少などに伴い、利益率の高い中絶患者さんを集客しようと値下げを行う施設が多くなってきました。いわゆる「安かろう悪かろう」な中絶方法や薬剤使用が残念ながら存在します。無理な値下げは本来必要な薬剤の削減や使い捨て器材の再使用などモラルの低下や危険で侵襲の大きい手術方法につながる可能性があります。

当院はそういった値下げ合戦には参加しません。

長年培ってきた中絶技術や麻酔技術により短時間、低侵襲、そしてできる限りの痛み緩和という質の高い中絶を患者さんに提供し、そのために必要なものは金額が他院より上がるとしても使用します。具体的にはMVA法で使用する器材や麻酔で使用する薬剤などです。

当院は器材、使用薬剤など諸条件が同じであればこれ以上の低価格で行うことは質を下げる以外には不可能という自信を持って値段を設定しています。

HPでは安く見せかけ、追加薬剤料や手技料など色々な追加で高額となるクリニックも多い為、当院はMVA法(手動吸引法)の手術費用だけでなく、入院(手術、麻酔、術後内服薬)から術後診察までを含むトータルの自己負担金額で、かつ税込み表示です。

疑問点など金額で不明瞭なことがあれば遠慮なくスタッフに質問してください。

~ 人工妊娠中絶の基本自己負担金額 ※ ~  ※妊婦支援給付金を利用した場合
  ~9週0日

経腟分娩歴

(普通分娩歴)

 あり

48,500円

経腟分娩歴

(普通分娩歴)

 なし

59,500円
  12週以降
 

自己負担額

 0円
(出産育児一時金及び妊婦支援給付金利用時)

加算項目
土日の中絶 +5千円
帝王切開の既往 +2万円

9週~11週6日までの中絶

(12週0日以降はなし)

+2万円
円錐切除の既往 +1万円
~ご注意ください~
  • 上記の中絶自己負担金額は妊婦支援給付金の申請を前提としており、岐阜市に関わらず日本に住民票があれば補助を利用できます。

  • 補助に必要な書類等は全て当院で準備するため、ご本人は市町村窓口で申請をするだけです。

  • 当院窓口でまずは患者様が当院請求費用全額を入金し、その後、妊婦支援給付金の申請により市町村から補助をうけることで自己負担額を軽減します。

  • 従って、まず窓口で全額入金し、その後補助のため、事前に請求費用全額の現金を準備する必要があります。(詳細は入院説明時にスタッフより説明があります。)

  • 当院での12週以降の中絶は健康保険(マイナ保険証や資格確認書がある人)に加入している人のみです。

Point5経口中絶薬は?対応可能です

妊娠9週0日までの中絶は手術による中絶か経口中絶薬による中絶か選択できます。

経口中絶薬は実施していないクリニックが多いのですが、なぜかというと主な理由が薬の価格が非常に高い為、手術の方が利益率が高くクリニックがやりたくないという事情です。

HPで色々と経口中絶薬のデメリットだけを並べて手術に誘導するようなことはやはり不誠実です。デメリットもあるのは事実ですが、恩恵を受けれる人もいるため経口中絶薬のメリットデメリットを理解した上で手術なのか経口中絶薬なのか選択できるのが一番です。

  • 経口中絶薬は結局手術になったり、すごい痛いよ。手術の方が痛くなくて安全だから、
    中絶薬じゃなく手術にしようね!(うちは中絶薬やっていないし)
  • スムーズに出るし痛み止めも使うから、希望する人は体の負担が手術よりも少なくて
    経口中絶薬もいい選択肢なのになぁ
  • 手術と経口中絶薬どちらが優れているということはないため、
    一人ひとりの希望を優先し最善と思われる方法を提案します。

 

  • 主なメリット:手術を回避できる。
    →子宮の頸管発達が未熟な18歳未満や手術に強い恐怖感がある人は推奨。
  • 主なデメリット:薬剤により排出される可能性は88~93%前後で、排出されないと従来通り手術が必要。
    →いつ排出されるかわからないため、時間的に制限がある人(お子さんがいる、仕事や学校が忙しい人)は不向き。

経口中絶薬の詳細はこちら

  妊娠9週0日
まで
妊娠9週1日~
13週6日
妊娠14週以降
手術による中絶
(日帰り)
×
薬剤による中絶 × ×
薬剤による中絶も選択肢    今まで通り手術のみ(薬剤は×)

Point6中期中絶(14週0日以降の中絶)

14週を超えた中絶はMVA法などの日帰りでの手術はできません。頸管拡張という処置をした翌日に内容物を排出させるための腟錠を挿入して中絶します。
当院では中期中絶の症例経験も豊富で、他院では2,3泊するような症例でもほぼすべての患者様は1泊2日で帰宅されています。

中期中絶で一番痛いのは入院1日目のある頸管拡張という子宮の入り口を広げるときです。一日に何回も拡張剤を子宮の入り口に挿入する必要があり一番つらい処置になります。

当院では一番つらい頸管拡張の際に子宮傍頸管ブロックという特殊な麻酔方法で極力痛みを緩和する中期中絶を行っているのが当院の強みです。

  妊娠12週~13週6日 妊娠14週~21週6日
日帰り入院 〇 9時入院17時退院 × 1泊2日
死産届など手続き 必要 必要
出産育児一時金(健康保険加入者) 利用可能 利用可能
妊婦支援給付金 利用可能 利用可能
実質自己負担金額 0円(土日の加算を除く) 0円(土日の加算を除く)

 

 ~ 中期中絶金額:実質自己負担金0円の取り組みについて ~

自己負担額が多くなりがちな妊娠12週以降の中期中絶では、入院~処置後検診費用は2025年10月より自己負担0円といたしました(出産一時金及び妊婦支援給付金使用時)。初期の中絶より中期の中絶の方が自己負担額が無くなることになるため、院内でも「矛盾する」との議論になりましたが、体と心の負担が大きい中期中絶でもあるため、その分金銭的な負担を無くしてあげたいとの思いで設定しました。

土日の加算項目以外は実質的な負担金が発生しないように配慮したため、金額にためらうことなく受診していただき、疑問などあれば遠慮なく相談してください。

 

~注意事項~

・当院では健康保険加入者(マイナ保険証や資格確認証がある人)のみ12週以降の中絶ができます。

・先に当院への支払い、その後市町村からの妊婦支援給付金が助成されるため、1円も準備しなくてよいわけではなく、10万円前後の支払いを処置当日に当院に支払い、後日に市町村に給付金の申請をして10万円の還付を受けます。

・妊娠22週0日以降はいかなる理由でも中絶はできません。

実際の流れ

①診察および術前検査と入院日の決定

※妊婦健診で初期検査を終えている方は術前検査は省略可

 

②入院1日目

水分を吸収すると拡張する棒を子宮の入り口に何本も挿入して子宮の入り口を広げます。
朝挿入した拡張剤を抜去し、再度拡張剤を挿入します。
 

③入院2日目

腟錠を挿入して内容物を排出させます。
日中にほとんどの方が排出されます。
胎盤が遺残した際は眠くなる点滴をして排出させます。
ご本人以外が死産届の提出や埋葬許可などの手続きを役所で行ってもらいます。
夕~夜 退院
 

④退院後診察

後日 妊婦支援給付金の申請を市町村に(必要書類は当院にて準備)

~よくある質問~

Q1:未成年ですが、保護者の同意は必要ですか?

A1:基本的には法律上はご本人(配偶者がいる場合は配偶者も)の同意だけで問題ありません。何かあったときのために保護者の方にはお伝えすることを推奨していますが、どうしても伝えれない場合はご本人の意思を優先しご本人の同意のみで手術可能です。

Q2:相手の人の同意が得られないのですがどうすればよいですか?

A2:相手の方が配偶者にあたらなければ相手の方の同意は不要です。相手がわからなかったり、連絡がつかなくなっても相手が配偶者でなければ同意は不要です。また、配偶者であってもDVや婚姻関係が破綻している場合は配偶者の同意も不要となります。

Q3:手術当日、誰か付き添いは必要ですか?

A3:付き添いは不要ですが、ご本人が運転して来院することは禁止です。送迎だけ誰かにお願いするか、タクシーなどでの来院をお願いしています。

Q4:痛みが怖すぎるのですが?

A4:当院の麻酔は難易度は高いですが静脈麻酔(全身麻酔)を使用しなくても大丈夫なくらい強力な鎮痛方法です。それに静脈麻酔を組み合わせることでこれ以上ない良質な鎮痛が期待できます。

Q5:当院より数万円安いクリニックがありましたがお得ということですか?

A5:当院は良質なために必要な器材、薬剤は削減することなく使用します。方法や使用薬剤はクリニック毎で全然違うため一概にお得というわけではありません。HP上安く見せかける方法や安くするために本来必要なものを削減する施設はいくらでもあるので色々なクリニックのHPを参考に極端に安いクリニックは逆に注意が必要です。

Q6:予約金は必要ですか?

A6:予約金はかかりません。方針に迷うこともあると思いますので連絡さえもらえれば日程予約後のキャンセルも可能です。

Q7:他院の術前検査は使えますか?

A7:近年、他院に一度相談したもののHPの内容と違う金額や方法を提示され転院相談に来られる方が多くいます。検査結果があれば当院での術前検査は不要ですので安心してご相談ください。

Q8:午前中からの入院が難しいのですが?

A8:当院は妊娠9週までは入院時間が11時です。麻酔方法によっては14時には退院できますのでご相談ください。

Q9:手術後、避妊についての相談もできますか?

A9:当院は女性ヘルスケア専門医というピルやミレーナなどの特性を熟知した専門医が在籍している数少ないクリニックです。是非遠慮なくご相談ください。

 

3.中絶完全ガイド ~中絶の正しい知識とクリニック選び~

 

中絶完全ガイド ~中絶の正しい知識とクリニック選び~

 

 

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