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プレコンセプションケア・ブライダルチェック
(妊娠前から始める健康管理)

プレコンセプションケアとは?

妊娠前に自分の体の健康を把握し改善することで健やかな妊娠・出産につなげ、未来の子供の健康の可能性を広げます。改善できるリスクは妊娠前から対策することが重要で近年、WHOや厚労省も積極的に推奨しています。

ブライダルチェックとの違いは?

ブライダルチェックは「妊娠しにくい病気、妊娠中発覚したら困る病気がないかなど」検査のみのイメージです。
プレコンセプションケアは検査+安全な妊娠のための妊娠準備の情報提供と質問の場いう意味合いが強いです。ブライダルチェックより広い範囲での準備になります。

従って、「検査⇒問題なかったね」でおしまいのブライダルチェックではなく、検査+妊娠に対する準備の相談までしていくプレコンセプションケア相談いわゆるプレコン相談があることがプレコンセプションケアの重要なポイントです。

プレコン相談はお説教の場ではありません。塩分をとるな、体重は増やすななどということは現在のガイドラインからは外れた考え方です。現在の科学的根拠に基づいた妊娠準備をあなたに合わせて情報を提供します。また、素朴な疑問や医学的な質問以外も大歓迎ですので心配なこと疑問なことをどんどん質問してください。

プレコンセプションケア(妊娠前から始める健康管理)​

プレコンセプションケア受診の流れ

①初回予約

  • HPのオンライン予約「診察予約はこちら」→「日時指定予約」→「その他」で希望日に予約します。HPに担当医表がありますので緑の「副院長」の日時で予約をしてください。
  • 希望日のオンライン予約がいっぱいの場合は電話にてお問い合わせください(058-241-3535)。
  • 予約のコメントは「プレコンセプションケア希望」など簡単で構いません。
  • 1回目の受診はご主人・パートナーの受診は必須ではありませんが、2回目の受診は色々と説明するので一緒に受診をお勧めします。

②1回目の受診:問診および検査 ⇒2回目の受診予約を取ります。

セット内容 検査項目 検査の目的
①問診・血圧 喫煙歴、食事・運動習慣など 生活習慣の把握
②尿検査 尿蛋白、尿糖 高血圧、糖尿病のチェック
③採血 血液型、肝・腎機能、脂質、貧血 一般的な採血のチェック
  甲状腺、糖尿病などのホルモン検査 不妊症や流産の原因となるホルモン異常が隠れていないか
  B型肝炎、C型肝炎、エイズ、梅毒 赤ちゃんに移行する感染症がないか
  風疹抗体 風疹を防ぐ抗体は十分にあるか(→詳細はこちら)
④腟感染症検査 クラミジア、淋菌、一般細菌など 流早産の原因となる性感染症はないか
⑤子宮卵巣検査 超音波検査 子宮や卵巣に筋腫など腫瘍等の所見はないか
⑥子宮頚がん検診 細胞検査 子宮にがんの所見はないか
⑦乳がん検診 超音波検査 乳腺に乳がんの所見はないか(→詳細はこちら)
⑧心電図 心電図検査 不整脈がないか
 

③2回目の受診:検査結果説明+プレコン相談(これがブライダルチェックとの違いで、最も重要です)

  • 医師との相談だけでなく助産師との相談も両方あります。
  • 問診、検査結果による改善点、今後の注意点などを丁寧に指導します。
  • 医学的なこと以外にも気軽な質問(何を準備するか、里帰りか、上の子はどうするか・・)も大歓迎です。
  • プレコンの料金支払いは2回目の受診時に行います。当院は現金支払いのみのため28,900円(税込)をご準備ください。
 

④結果によっては投薬やワクチン接種

他院もブライダルチェック(プレコンセプションケア)をやっていますが、何か違いはありますか?

Point1プレコンセプションケアです

よくあるのが検査だけして、「問題なかったよ。安心して妊娠してね」という終わり方です。しかし、当院があえてブライダルチェックでなくプレコンセプションケアと呼んでいるのは検査だけで終わるのではなく、プレコン相談を行うからです。人によって不安は色々で生活で何を気を付けるのか、何を準備するのか、通常の分娩か無痛分娩か、里帰りか、そもそも何を聞いてよいのかわからない・・いろいろだと思います。安全、健康も大事ですが、同時に安心して妊娠に臨んでもらえることが重要なので検査を含んだ気軽な相談の場ととらえてもらえればいいと思います。また、当院では医師、助産師両者との相談の場があるためどんどん質問、相談してください。

Point2超音波の乳がん検診ができます

女性の年代別がん罹患数(10万人あたり)

※国立がん研究センター「がん登録・統計2013」より作図

25-44歳で1番多い癌は乳がん、2番目が子宮頸がんです。しかし、他院だと2番目に多い子宮がんは検査項目に入っているのに1番多い乳がんは検査項目に入っていません。なぜかというと乳がんは外科の病気のため産婦人科では乳がんの検診ができません。つまり乳がん検診は産婦人科ではできないから項目に入っていないだけで、乳がん検診をする必要がないわけではありません。妊娠すると乳腺組織が発達するため異常を感じても検査なしで妊娠の影響だから大丈夫と大体言われます。実際、妊娠・授乳中は通常より乳がん発見が7-10か月ほど遅れ、予後が悪くなります。従って乳がん検診を妊娠前に行うことは非常に有意義です。また、マンモグラフィー(レントゲン機械でプレスして撮影する方法)は痛みもあり苦手な人が多いですが、当院では乳がん超音波検査実施・判定医師(日本乳がん検診精度管理中央機構認定)が在籍しているため、痛み少なく検査が可能です。

妊娠前の乳がん検診の詳細はこちら

Point31プランの明瞭なプラン設定

他院では原則となるプランがありその他色々な検査がオプション設定とされていることが多いです。しかし、やってもならなくてもよいのであればそもそもやる必要はないですし、医療者側がやった方がよいと判断するのであれば原則的にプランに含むべきです。当然、検査項目の不足があってはいけませんが過剰な検査も過度な負担額になるだけなので、当院では医師が検査を厳選して妊娠を前に必要十分な検査をセットにして患者さんが迷わずに安心して検査を受けていただけるようにしています。

Point4料金設定

診察からプレコン面談まで税込み28,900円です(投薬やワクチン接種は別途料金がかかります)。プレコンセプションケアは原則保険適応外のため自費負担が大きくなってしまします。そこで、当院でプレコンセプションケアを受けられ、当院で出産された方は分娩時の窓口支払い額を1万円減額させていただきます(里帰り出産含め他院での出産の場合は減額、それに代わる減額はありませんのでご了承ください)。

 

~よくある質問~

Q1:どのような人が受診すべきですか?

→困った症状や気になる症状がある人だけでなく、何となく心配や念のためという受診も大歓迎です。
 今後、妊娠を考えている人はどんな人が受診しても十分有意義です。
 また、初めての妊娠の方が多いですが、経産婦さんも受診が増えています。(上の子の分娩時や産後の相談などもあります)

Q2:ご主人(もしくはパートナー)の受診は必要ですか?

→精液検査は不妊症の場合行う検査であり、当院の妊娠前検査では不要です(希望があれば検査はできます)。ただし、風疹感染はご主人から感染するケースがあるため、風疹抗体価のチェックは推奨されます。従ってご本人だけでも問題はありませんが、特に2回目のプレコン面談の際にはいろいろと一緒に説明をきいてもらえるとよりよいと思います。

Q3:他院だといろいろプランがありどの検査をやったらよいかわかりません

→当院ではこれだけはやっておけば困らないよねという検査を必要十分に1セットにしてあるため迷うことはありません。逆にこれ以上の検査は必要ないとも考えます。

Q4:金額はいくらですか?

→診察からプレコン面談まで税込み28,900円です。(投薬やワクチン接種は別途料金がかかります)  プレコンセプションケアは原則保険適応外のため自費負担が大きくなってしまします。そこで、当院でプレコンセプションケアを受けられ、当院で出産された方は分娩時の窓口支払い額を1万円減額させていただきます(里帰り出産含め他院での出産の場合は減額はありませんのでご了承ください)。また、当院は現金払いのみとなりますのでご注意ください。

Q5:持ち物はありますか?

→原則自費ですが、マイナ保険証(もしくは保険証)をご持参ください。パートナーの方も検査される場合はパートナーの方の保険証もご持参ください。

Q6:他院で出産予定なのですが、プレコンセプションケアのみお願いできますか?

→当然問題なく受診していただけます。ただし、当院分娩でない場合、その後の出産後窓口の分娩費用減額やそれに代わる減額はありませんのでご了承ください。

なぜ妊娠前に乳がん検査?

妊娠後から授乳の準備で乳腺が発達するため妊娠後は乳腺症状の異常に気が付きにくく、医師や助産師も安易に乳腺炎というため発見が遅れます。結果、妊娠・授乳中は通常より乳がん発見が7-10か月ほど遅れ、予後が悪くなります。あまり知られていませんが実は25-44歳で一番頻度が高いのが乳がんです。従って、子宮頸がんですので妊娠前に検査することは非常に重要です。

若い人、妊娠・授乳中では乳腺の濃度が高くマンモグラフィー(レントゲン機械でプレスして撮影する方法)が不向きとされます。従って、最近は超音波で検査する機会が増えてきました。
また、超音波の乳腺検査は痛みも少ないため、最近は超音波で妊娠前にチェックする人が増えてきました。

※マンモグラフィー、超音波でも発見が難しい病変もあり、若年における検診・検査方法は現在確立していません。

授乳中の検診も可能ですか?

授乳中は胸に色々な症状が出ますが、産婦人科医は一般的に乳がん診察は苦手な(診察していない)ため、安易に乳腺炎と言わます。授乳中は乳腺濃度が高くマンモグラフィーで判断しにくいため、痛みも少ない超音波が適しており、検診可能です。

当院は産婦人科では珍しく、乳がん超音波検査実施・判定医師(日本乳がん検診精度管理中央機構認定)が在籍しているため乳がんも検診できます。

プレコンセプションケア診察予約はこちら​

風疹というウイルスは妊娠初期にかかると生まれてくる赤ちゃんに先天異常を引き起こす可能性のある感染症です。風邪のように人ごみでよく感染しワクチン接種以外に防ぐことは困難で治療薬もありません。ウイルスに対する防御機構が体に十分あるかを調べるため、ウイルス抗体価という値を採血で検査します。ウイルス抗体価が低い場合には、妊娠前にワクチン接種することをお勧めします(ワクチン接種すると2か月経過してから妊娠の許可となります)。妊娠中には接種できないワクチンのため妊娠前に検査することが重要です。風疹はご主人からの感染も多いため、風疹抗体はご主人も検査することをお勧めします。

風疹抗体価

  • 16倍以下→感染する可能性があるため風疹ワクチンの接種が推奨。
  • 32倍以上→十分量の抗体があり妊娠中に風疹に感染するリスクはありません。
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