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乳がん検診超音波検査実施・判定医師になりました

[2023.03.25]

前回の更新から1日とブログ始まって初めての連投です。

先日、乳がん検診の超音波講習会に参加し試験で無事合格したため乳がん検診超音波検査実施・判定医師となることができました。

乳がん検診といえばマンモグラフィーでしょ?と思われると思いますがその通りではあります。原則はマンモグラフィーですが、最近の日本の研究では超音波検査を組み合わせることにより乳がんの発見する頻度が上がることが示されています。(特異度は下がりますが・・)

超音波検査での検診は比較的新しい概念でもあり、超音波の単独検診は乳がん死亡率の減少効果が確認できておらず推奨はなされていません。しかし、マンモグラフィーが苦手とする授乳期の乳腺や病変によってはマンモグラフィーよりも精度高く見つけれることもあります。何より痛みも少ないため受診のハードルは低く、外来で手軽に検査できることは患者さんにとっても大きなメリットでもあります。ただし、超音波は実施者の技量と判断力にとても左右されるため、誰でもわかるというものではありません。ですので、しっかりと精度管理を行うためにその人が実施してよいかの講習会および試験があります。

乳がんは若い女性の罹患率第一位の癌であり、妊娠中の女性も500人に一人は精密検査が必要な人が見つかると言われています。しかし、産婦人科医は乳がんがみれないため、乳房に違和感があると本人が訴えても「まあ乳腺ができる時期だからねえ」なんていって経過観察になることはとても多いです。大きい病院だと乳腺外科があるため、あまりに心配が強い人は紹介してもらえるかもしれませんが少なくとも自分である程度診察した上で大丈夫といってあげたいなあ・・でもマンモグラフィーとっても高濃度乳腺でみにくいしなあ・・ということで今回超音波の講習会に参加してきました。

講習会といいつつも実態はほぼ試験です。100分で100問の静止画、動画をみて精密検査が必要かどうか、カテゴリーは1~5のどれか、推定される疾患は何かなどを回答します。ですので、ここ数か月はこの試験のために乳腺画像を見まくりました。もしかしたら胎児画像よりいっぱい見たかも・・

まわりは乳腺外科の医師ばかりで9割乳腺外科医で1割が産婦人科医もしくは放射線科や他の科などで3割ほどが合格基準に達しないと不合格の試験でしたのでダメ元的な感じではありました。(目的は合格することではなく画像判別ができるようになることでもあるしと自分に言い聞かせながら・・)

乳腺外科医も3割落ちる試験、普段乳腺疾患に関わる機会が圧倒的に少ない産婦人科医無理だろと試験もやめようかなと心折れそうになりながら勉強しました。

今回の試験だいたいですが、上位2割が指導もできるほどよくできるA評価、中位5割くらいがB評価で頑張って実施してねというもの、下位3割くらいがC,D評価で実施するには再度試験うけてB以上とってねという結果のようでした。

B評価しかとれませんでしたが、個人的にはC,D評価になったらきっと再受験はしないだろうなとも思っていたのでよかったです。

なんか今回のブログは頑張った自慢のような少しやらしいものとなってしまいましたが、うれしかったので内内でのブログでもありますしご了承ください。(ただし、5年ごとに試験があり、C評価以下になったら資格は失効するかも・・5年ごとに勉強今後ずっとするのかしら・・)

岐阜市、各務原市、関市、羽島市、岐南町、美濃市、富加町などかわらず遠方からも多くの受診をいただいております。乳がんが心配や少し気になる症状があるなどありましたら超音波検査しますので気軽にご相談ください。勉強無駄にならなくてよかった (´▽`) ホッ

 

 

 

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