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少し真面目な話(人工妊娠中絶)

[2020.10.31]

今回は少し真面目な話題について私見も交えながらつぶやきたいと思います。今回は人工妊娠中絶についてです。

中絶は日本では1年に約16-19万件ほど行われています(厚生労働省 人工妊娠中絶件数及び実施率の年次推移より)。これは一般の人からするとかなり多いと感じるかもしれませんが、世界的には分娩数あたりの人工妊娠中絶数の比率でみてみると少ないくらいです。

中絶の是非に関しては色々な意見があり、中絶を実際に禁止した国もあります。ただしそういった国では虐待や若者のギャング化、闇での中絶による様々な合併症などが社会問題となりました。だからといって「社会を守るために罪のない命を大人の都合で判断して良いのか」はとても難しい問題ですし、結論を出すことは難しいでしょう。

中絶を非難する声は時々ありますが、個人の意見としては、非難できるほど日本の性教育の制度は整っておらず、何より人には他人にはなかなか理解できない色々な事情があり仕方ないこともあると思います。

当院も中絶を行っていますが、中絶と向き合って、対応することは一産婦人科医としての責務と考えています。当院では、次回の妊娠などに極力影響しないようMVA法という方法で行っています(詳細はHPなどをご覧下さい)。

岐阜市、関市、各務原市での中絶相談が多いですが、最近他の市町村や県外からも広くご相談を頂いております。相談だけでも構いませんので、困ったことがあれば是非ご相談下さい。

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