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コロナワクチンとHPVワクチン

[2021.06.12]
しばらく更新がとまっていましたが、久しぶりに更新してみました。 当院も先週末に職員のコロナワクチン接種が完了しました。 僕自身は特に大きな副反応は出ませんでしたが、スタッフの中には発熱したり倦怠感が強かったりと副反応が出たスタッフも少なからずいました。 テレビなどのニュースでも連日言われていますがこのコロナワクチンは副反応がそれなりに出るワクチンです。 関連性は不明ですがワクチン接種後に亡くなった事例などを取り上げるネットニュースがある一方でだからといって危険!打たない方がよい!といった論調はテレビや新聞などのメディア含めそこまで多くないように思われます。(一部の抗議デモなどはありますが・・) これはワクチンにより少しでもコロナ前の生活に戻れるかもしれないというメリットの大きさに加え、HPVワクチンで痛み目にあっている背景があると思います。 HPVワクチンは100を超える世界中で接種されており、WHOはHPVワクチン接種と検診などにより子宮頸がんのない世界を目標にできるとしています。 日本でも2009年から接種がスタートし当時は70%ほどの接種率がありましたが、今や接種率は0.1%です。 背景としてはHPVワクチンによる副反応の報道の在り方によってHPVワクチンは危険という論調が強くなってしまったことにあります。 今回はそういった反省もありテレビや新聞でも関連があるかないかわからない事例をとりあげることはあっても安易に接種しないようにとの論調にならないように各社注意しているように思われます。 今年度からHPVワクチンの接種世代への接種リーフレット配布が全戸で行われるようになりました。 厚労省としては積極的な推奨はしないとの姿勢は崩していないようですがこの配布はHPVワクチン復活の大きな一歩であることは間違いないでしょう。 ただし、現状のままではリーフレットだけ送られてきても、お母さんたちはどうしてよいかわからず結局みんな打たないから打たないなどで終わってしまうのが安易に想像できます。 リーフレットをうけとってどうしようと迷っているお母さんたちに正確な情報を提供してあげることが産婦人科医の責務であり正確な情報を得たうえで決めてもらえればよいと思います。 当院でも最近HPVワクチンどうしようとの相談がふえてきておりメリット、デメリット、その頻度などをわかりやすく説明しています。 相談だけでもよいので少しでも迷うのであれば受診していただけるとありがたいです。 岐阜市、関市、各務原市のみならず最近は美濃市や美濃加茂市、富加町など様々な地域から来院していただいており感謝しております。 当院は治療しなくても相談だけでもかまいませんので是非困ったことがあれば相談に来てください。
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