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無痛分娩セカンドオピニオン
~無痛分娩をしようか迷うあなたへ~

~無痛分娩セカンドオピニオン開設の背景~

よく、無痛分娩は「産後の回復が早い」、「自然分娩と帝王切開率など安全性は差がない」と言われることもありますが、しっかりと人員や体制が整った海外の無痛分娩の話です。日本では無痛分娩のシステムが海外と全く異なり、硬膜外麻酔を入れ慣れていない施設が無痛分娩の導入のため民間の導入業者を利用するなど脆弱な医療体制で行われており、安全性、成功率は施設間でかなりの差があります。
患者さんのために適切に無痛分娩を行う施設もありますが、残念ながら収益のために無痛分娩を行い患者さんを集客するためのツールとして無痛分娩を使用しているクリニックも多く存在します。
でも患者さんからしたらどのクリニックが誠実で、どのクリニックがヤバいのかなんてわかりません。
無痛分娩がよかったという人がいる一方で、集客目的でしか無痛分娩をしていない施設を選択して「こんな分娩になるなんて思わなかった」という人が少なからずいるのは事実です。

当院では無痛分娩を行っていません。無痛分娩に必要な硬膜外麻酔を500件以上実施した経験のある医師、麻酔科標榜医も在籍していますので無痛分娩をできる体制はあります。しかしそれでも帝王切開率の上昇の懸念や安全性、吸引鉗子分娩とそれに伴う会陰裂開の疼痛による生活の質の低下など総合的に判断すると現段階では推奨できないからです。

だからといって、無痛分娩自体を否定するつもりはありません。無痛分娩をした方がいい人もいますし、そういう人が適切な管理をしている施設で行うのであれば確実なメリットにもなると思います。無痛分娩が悪いのではなく、適切に運用しない施設が悪いのです。しかし、無痛分娩を行っている施設では施設の都合の良いように説明したり、逆に無痛分娩を餌に受診させ、転院しにくい時期にデメリットを説明して結局無痛分娩をやめさせる施設もあります。

無痛分娩を行っていない当院だからこそ無痛分娩とはどういうものか、居住地などの通いやすさも含めお勧めできる施設の案内まで提案させていただき、後悔のない無痛分娩をしていただけるようにお手伝いします。

~岐阜の分娩施設状況と無痛分娩~

現在、岐阜市周辺は分娩数の減少と分娩施設の過剰により、全国では珍しく患者さんを各施設が集客しなければ経営が成立しない状況にあります。フリーペーパー、ネットの「おすすめの産婦人科」などの特集、口コミサイトなどのSEO・MEO対策など行ってようやく患者さんを集客している施設が多くあります。その集客の一環として無痛分娩を行っている施設があります。

しかし、日本で行われている無痛分娩と海外で行われている無痛分娩とは異なり、ざっとした違いだけでも下記のような違いがあり、日本の無痛分娩と海外の無痛分娩は大きく違います。

  海外の無痛分娩 日本の無痛分娩
分娩場所 年間数万件の分娩の巨大バースセンター 年間数百件程度の分娩のクリニック
医師数 数十人 1~2人
(いても多く見せるための非常勤)
麻酔挿入担当 麻酔科チーム 産婦人科医
(麻酔科医いても日中のみ)
分娩様式 24時間体制で自然陣痛を待つ
=オンデマンド
陣痛が来ていない状態で頸管拡張及び誘発剤の使用=計画分娩
帝王切開率 オンデマンドでの分娩なら増加はしない おそらく増える
(施設によっては50%程度しか成功していない)
産後の回復度 自然分娩よりよいという報告もあるが様々 不明だが会陰裂開が多いため産後は痛い

~無痛分娩の何が問題か?~

1 計画分娩の増加と帝王切開率の高さ

日本の無痛分娩は夜間など麻酔挿入ができない脆弱な医療体制のため、日中の間に陣痛が来ていない状態から頸管拡張をし陣痛促進剤を使用してスタートします。よく安全のためとごまかされることもありますが、夜に分娩にしたくないだけです。結果、計画分娩は帝王切開が増加し、余計な入院費用もかかります。「無痛分娩は帝王切開率は増加しない」と説明されることがありますが、あくまでオンデマンド(24時間体制)と呼ばれる方法の、麻酔科が24時間365日対応する海外の報告です。日本ではそもそも施設間の帝王切開率に差があり、加えて計画分娩の増加により帝王切開も増加するため帝王切開率が40%を超えている施設も珍しくありません。本来であれば帝王切開しなくてもいい人が無痛分娩を選択したせい、もしくは担当された医師次第で帝王切開になるリスクは認識してください。

2 無痛分娩が自然分娩より優れているという誤解

自然分娩と無痛分娩を比較したときに無痛分娩の方が成績が勝る事項はほぼありません。よくて同等、もしくは統計学的に差がないというあやふやな表現です。SNSの増加などで無痛分娩がさも優れた最先端の医療のように紹介されていますが、無痛分娩を選択したせいで不要な合併症や帝王切開で「こんな分娩になるはずじゃなかった」と後悔している人が少なからずいます。一番安全なのは自然分娩であることはゆるぎない事実です。

3 無痛ではない

そもそも、痛みが和らぐという意味で痛みが全く無くなるということではありません。加えて、こちらの方が問題ですが陣痛がなかなか進行しないため吸引鉗子分娩と呼ばれる、赤ちゃんを引っ張り出す行為が激増します。その際、会陰切開といってはさみでおしもを3-5cmほど切開しますので、産後は普通分娩より会陰切開の痛みがひどいです。

4 産科医の麻酔技術及び麻酔知識の不足

硬膜外麻酔ではクモ膜下腔を呼ばれる神経の束が入っている数mm外側のとても狭い空間に管を入れます。誤ってクモ膜下腔に迷入したり、血管内に入ったりすると呼吸が停止したりするリスクがあり、どんなスペシャリストでもそういった合併症は無痛分娩を行う限り起こる可能性があります。麻酔科はそのあたりの脊椎の構造をよく理解しており、うまく入らなくても色々な挿入方法を持っていますが、通常の産科医はそのあたりのトラブル時の対応等の持っている引き出しが非常に少ないです。本来であれば麻酔科が24時間体制で入れれる環境が望ましいですが、その分陣痛がきていると硬膜外麻酔挿入の難易度も上がります。

5 経営利益のための無痛分娩

利益のために無痛分娩を実施している施設があります。無痛分娩が悪いのではなく、無痛分娩が能力的、人員的にできる状態ではないのに利益優先で無痛分娩をうたって集客していることが一番問題なのです。でも患者さんからしたらどの施設が信頼できるかは知る方法がありません。だから無痛分娩セカンドオピニオンがあるんです。

~無痛分娩セカンドオピニオンのPoint~

Point1利益相反のない判断

無痛分娩希望者に自然分娩を強要したり、他院から紹介料等を受け取って特定の無痛分娩施設を推奨するということはありません。後悔のない無痛分娩のために他院に忖度なしで患者さんのために適切な情報提供を約束します。

Point2岐阜県の周産期施設

患者さんからしたらどの施設がよくて、どの施設がヤバい等の情報はわかりません。しかし、産婦人科というのは横のつながりが非常に強く、特に助産師間で情報交換が盛んなため、各施設での運用状況は筒抜けです。安全性や施設の考えなど色々な他院の情報をもっている当院だからこそ、患者さんに忖度なしで情報を提供します。逆に言えば、岐阜県以外の無痛分娩施設の情報は多くないため、詳細な情報までは提供できない可能性があります。

Point3無痛分娩非対応施設

無痛分娩を行っている施設の説明だとどうしても無痛分娩のデメリットやその施設に都合が悪かったりする情報は無痛分娩教室でも説明されないこともあります。当院は無痛分娩を行っていないからこそ、公平な立場から無痛分娩とはどういうもので、メリットとデメリットを説明できます。

中絶クリニック選び
~インタビュー編~

  • 「無痛分娩セカンドオピニオン」とは何ですか?
  • 無痛分娩とはどういったものか、メリットとデメリット、無痛分娩を行っている施設の情報提供を無痛分娩を行っていない当院が説明します。
  • なぜ無痛分娩をやらないクリニックが無痛分娩の説明をするのですか?
  • 無痛分娩を相談する人は無痛分娩対応施設からすれば自院で分娩してくれる可能性が高いお客様です。無痛分娩を実施する施設と無痛分娩を説明する施設が同じだと、無痛分娩の都合の悪いところは施設に都合のよい説明がなされる可能性があります。無痛分娩を実施していないが故に、無痛分娩に対して損得なしで情報提供できるというメリットがあります。
  • なぜ「無痛分娩セカンドオピニオン」を開いたのですか?
  • 普通に分娩をしていれば分娩できた人が、何となく無痛分娩を選択し不必要な帝王切開が激増していることがとても残念です。厳しい言い方をすれば無痛分娩を行う能力がない施設が集客目的に実施しているケースがあります。施設間で誠実に行っている施設とヤバい施設とに差がありすぎるのが問題です。
  • 「無痛分娩セカンドオピニオン」を受診したら無痛分娩をやめるよう説得されませんか?
  • 違います。当院では無痛分娩を行っていませんが、無痛分娩自体を否定するつもりはなく、適切に運用すれば患者さんによっては良い分娩方法だと思います。純粋にメリット、デメリットを理解した上で、適切な施設で安全に行ってほしいと思います。
~無痛分娩セカンドオピニオンQ&A~
Q1:無痛分娩っていいって聞きましたがどうですか?

A1:メリットもある一方デメリットもあります。自然分娩なら無事出産できたの無痛分娩を選択したために帝王切開になったり、余計な合併症を併発するリスクがあります。痛みの改善も全く無くす施設から軽くするだけの施設と色々あります。

Q2:無痛分娩は帝王切開率は自然分娩と変わらないと言われましたがどうですか?

A2:あくまで海外のオンデマンドと呼ばれる24時間体制で陣痛を待って無痛分娩を実施した方法での成績であり、施設の都合で計画分娩が多い日本では帝王切開率は高いです。

Q3:自院での自然分娩との帝王切開率は変わらないと記載のある施設もありましたし、厚労省の「出産ナビ」に帝王切開率もありましたがどうですか?

A3:適切に運用をされている施設かそもそもの自然分娩の帝王切開率が平均より高い施設かなどで意味合いが変わってきます。「出産ナビ」の分娩数や帝王切開数は施設からの自己申告制の情報提供に元づくため参考になりません。クリニックのHPの帝王切開率も同様です。

Q4:なぜ帝王切開率の上がる可能性もある計画分娩が日本では多いのですか?

A4:陣痛がきていると硬膜外麻酔が入りにくいという理由もありますが、実際のところ深夜に医師に連絡がきて、硬膜外麻酔の挿入、観察を深夜にやりたくないという医療者側の都合も非常に大きいです。

Q5:無痛分娩は痛くないんですよね?

A5:分娩中の痛みを全く無くす施設から軽くするだけの施設と色々あります。何より、なかなか分娩が進行せず、吸引鉗子分娩と呼ばれる赤ちゃんを牽引する処置が非常に多く行われ、それに伴い会陰切開という会陰を4-5cm切開する処置がほぼ確実に行われるため産後は会陰の痛みが激痛です。ですので普段患者さんと接する助産師からしたら無痛分娩は分娩の数時間痛くないだけで産後の数日は痛みがひどいため無痛分娩のネーム自体が間違っているという意見もあります。

Q6:無痛分娩はどこの施設も同じですか?

A6:経験から方法までとても様々で適切な運用をしている施設からいろいろとデメリットを説明して無痛分娩をそもそもやめさせたり、それでも無痛分娩を希望する人は早い段階で進行しないと説明して帝王切開にしてしまう施設もあります。

~「無痛分娩セカンドオピニオン」受診方法~

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